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神夢月

Author:神夢月
ネチョ分なし、おむつ分濃いめ。多分おむつ系コミュから来た人でないと受け付けない内容かも

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ドーバの除霊士 2話
※オリジナル作品です。


- 午前9時・シュライン学部棟 A-204 -


林道「よし、二人とも揃ったな。では今から今日の訓練を開始する。
   午前は術の詠唱の練習を行う。」

午前の訓練・詠唱文
除霊術を扱うには、定められた呪文を詠唱する必要になる。
この訓練では詠唱の練習、および詠唱文の暗記を行う。

林道「今回は人間に取り付いた悪霊を払う呪文についてだ。
   教科書の91ページを開きなさい。」

礼武/礼智「はいっ!」

教科書に書かれている文章を読み始める。
しばらくの間指定された詠唱文を繰り返し読み続ける。

礼武「魄に移りし邪念よ、御前の在るべき所はここに非ず。」
礼智「魄に移りし邪念よ、御前の在るべき所はここに非ず。」

礼武「肉体を手放し、輪廻の輪へと帰れ!」
礼智「肉体を手放し、輪廻の輪へと帰れ!」

訓練は間に20分の休憩をはさみ、2時間続いた。

林道「今日のところはこれで終わりだ。良いペースだったぞ。」

礼武/礼智「ありがとうございました!」

林道「礼智、上達したな。」
礼智「え?」
林道「この詠唱文だと1日に数回は噛んでいたじゃないか。
   今日は一度も噛まなかった。上達したと言わざるを得ん。」
礼智「あ、ありがとうございます。」

礼武「礼智ー、早速試し撃ちしてみようぜ。」
礼智「そうだね。じゃ、除霊トレーニング室まで行こう。」

二人は学部棟を出て、向かいにある建物に入った。


- 午前11時・シュライン自由訓練センター 除霊トレーニング室A -


除霊術の対象は悪霊である。試し撃ちにも悪霊が必要となる。
このトレーニング室内では、人工的に作られた擬似悪霊が用意されている。
もちろん除霊術が有効である。

礼武「礼智、今日は調子いいか?」
礼智「うん、バッチリ。」
礼武「じゃあいつもより少し多目に出してみるぜ。」

礼武がドアの側に設置されているパネルの前に移動する。

礼武「悪霊レベル2、50体に設定してと。」
礼智「50体!?昨日の倍じゃないか!
   そんなにたくさん倒せないだろ。」
礼武「何とかなるんじゃねぇの?ポチッとな。」
礼智「あー!」

礼武がパネルのスイッチを押すと、部屋の換気口のような場所から擬似悪霊が
ニュルっと出てきた。数は10。
擬似悪霊の形状は黒っぽい霧のかたまりである。

礼武「おお~、出てきた出てきた。」
礼智「はぁ…。兄貴の気まぐれには付き合いきれないよ。」

擬似悪霊のうちの1体が礼武に狙いを付けて飛び掛ってきた。

礼武「縛れ!」

襲ってきた擬似悪霊に向かって、礼武が御札を手に挟み一言唱える。
直後、擬似悪霊の動きが急停止し、その場で微妙に震えるだけなった。

今礼武が使ったのは、悪霊の動きを一時的に封じる術。
詠唱が短く、とっさの時にも使うことができる。
ただし、この術には悪霊を成仏させるだけの力はない。

礼武「魂を縛る鎖よ覆い尽くせ!」

後方でうろうろしていた悪霊がピタッと動きを止めた。
動きを封じた悪霊は全部で9体。

礼武「ちっ、1体撃ち漏らしたか。」
礼智「縛れ!」

礼智が残り1体の悪霊に対し呪縛の術を放ち、動きを止めた。

礼智「兄貴、今のうちに!」
礼武「言われなくてもそのつもりだ!」

強力な浄化呪文で10体の悪霊を一掃する。

礼武「輪廻をつかさどる神よ、今こそ我に力を貸し与えよ。
   全ての力は輪廻の秩序を守るために。
   祝福を経て、迷い子たちを輪へと送り届けよ!」

神術、神の力を借りて発動する上位の浄化呪文。
これが自由に扱えるレベルであれば、除霊士としては1人前といえる。

礼武の体から強い光が発せられ、悪霊を包み込む。
悪霊は跡形もなく消え去った。

礼武「見たか礼智、これが俺の必殺技だ!」
礼智「兄貴…、その呪文は見習いが使っちゃいけないはず…。」
礼武「ちょっとぐらいならいいだろ。」

擬似悪霊が再び生成され、換気口のような場所から出てきた。
数は12、3。さっきよりも増えている。

礼智「次は僕の番だ、行くぞ!
   魂を縛る鎖よ覆い尽くせ!」

出てきた悪霊のうち4体ほどが動きを止めた。

礼武「あんまり聞いてないじゃねーか。」
礼智「あれ、呪文は間違ってないはずなのに…」
礼武「ああもう、こうするんだよ。
   魂を縛る鎖よ覆い尽くせ!」

残りの悪霊が全て動きを止めた。

礼武「ったく、手間かけさせやがって。」
礼智「兄貴の術を見てると自信なくすよ。
   …まあいい、浄化呪文行くよ!」

礼智「此処は生ける者の世界、直に立ち去れ!」

礼智の持つ御札から細い光線が放たれる。
光線が動かなくなった悪霊を照らしつける。
悪霊はだんだん小さくなり、10秒程度で完全に消滅した。
時間はかかるが、1体ずつ確実に浄化していく。

やがてすべての悪霊を消化し終わった。
ひざを地面につけ、

礼智「疲れた…。兄貴…あとよろしく。
   …兄貴?」

礼武「悪りぃ、俺ももうだめだ。」

先ほど発動した上位呪文が体に応えていた。

そんな二人にお構いなく、次の擬似悪霊が生成される。
数は10程。

礼智「どーすんのよ、これ。」
礼武「俺知らない」

擬似悪霊が不気味に蠢く。

礼智「えっと、停止スイッチあったっけ?」

礼智が操作パネルの前に立ち、それらしきスイッチを探す。

礼智「どこだ…ぎゃっ!」

悪霊の体当たりを食らった。

礼智「全部倒すしかないか…。兄貴手伝え!」
礼武「やなこった。」
礼智「ああ、もう!こうなったらヤケだ!」

礼智は精神を集中させ、例の呪文を唱えた。

礼智「輪廻をつかさどる神よ、今こそ我に力を貸し与えよ。
   全ての力は輪廻の秩序を守るために。
   祝福を経て、迷い子たちを輪へと送り届けよ!」

しかし なにもおこらなかった

礼武「無理無理、礼智には使いこなせんよ。」

礼武は見習い1級で、礼智は見習い3級。
術に関する知識は同程度なのだが、二人が元々持つ霊力に大きな差がある。
礼智の能力が低い訳ではない。むしろ平均的なレベルである。

礼武の煽りを無視して、次の呪文を唱える。

礼智「魂を縛る鎖よ覆い尽くせ!」

4体の悪霊の動きを封じる。

礼智「此処は生ける者の…せか…」

疲労が限界に近づいていた。
短い呪文も碌に唱えることもできない。

残りの悪霊の1体が礼智めがけて突進する。

礼智「くっ!」

礼智は腕を組んで突進に備える。

??「此処は生ける者の世界、直に立ち去れ!」

2本の光線が悪霊を貫いた。
悪霊は内側から浄化されていった。

??「所詮、庶民生まれはただの馬鹿か。」

礼智が光線の主の方に振り向く。
そこには一人の少年がいた。

…つづく。


 
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オリジナル小説 | 17:55:51 | Trackback(0) | Comments(0)
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