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神夢月

Author:神夢月
ネチョ分なし、おむつ分濃いめ。多分おむつ系コミュから来た人でないと受け付けない内容かも

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ドーバの除霊士 13話
※オリジナル作品です。


 
明るいカラーリングの広い部屋に、幼い男の子がいた。

この男の子は、万治 幽磨 5歳。

ドアがノックされる。
女性の声「幽磨様、お待たせいたしました」
幽磨「樹菜だな、よし入れ」

ドアが開き、メイドが姿を現す。
彼女は、根古川 樹菜(ねこがわ じゅな) 16歳。

樹菜「幽磨様、今日は生き物のお勉強をしましょう」

樹菜は動物図鑑を片手に幽磨に語りかける。

樹菜「実はですねー、クジラは魚じゃないんですよー」
幽磨「む?どう見ても魚ではないか」
樹菜「クジラは海に住んでいますが、空気を吸っていて、
   お腹から赤ちゃんを産むんですよ」
幽磨「海に住んでいるのに空気を吸わなければならぬとは・・・
   いちいち水上に浮き上がらなければなるまい」
樹菜「クジラは人間よりも長く息を止めることができるので、
   呼吸はそこまで面倒くさくもないんですよ」
幽磨「ふむふむ」
樹菜「次は陸上の生物を見ていきましょう。ライオンは・・・」
幽磨「少し待ってくれ、御手洗いに行きたい」
樹菜「それじゃあ待っていますので行ってらっしゃいませ」

幽磨は走って部屋から出て行く。

樹菜「・・・」

ドアがノックされる。
男性の声「狗狸です」
樹菜「あ、はい、どうそ」

ドアが開き、狗狸が部屋に入る。

樹菜「狗狸さん」
狗狸「何でしょうか」
樹菜「幽磨様のご両親は、幽磨様を愛していらっしゃるのでしょうか?」
狗狸「どうして、そのような事を?」
樹菜「幽磨様とご両親がふれ合う時間はほとんどありません。
   幽磨様のお世話も私たち召使に任せっきりですし」
狗狸「旦那様と奥様は、確かに幽磨様と一緒にいる時間は少ないですが、
   決して、愛情が希薄な訳ではないのです。
   長年この屋敷で働いている私が言います」
樹菜「そう・・・ですよね。変なこと聞いてしまってごめんなさい」

狗狸「話は変わりますが、貴方はもうすぐ休暇を取られるそうですね」
樹菜「ええ、久しぶりに妹に会うことができます」
狗狸「妹さんは除霊士の修行をしているそうですね」
樹菜「小さい頃はお化けとかすごく怖がっていたのに」
狗狸「人間は日々変わるものです。休みまであと1週間、がんばりましょう」
樹菜「はい!」




幽磨「ふぅ~」

幽磨はトイレで用を足していた。

幽磨「ん?」

体が、いや、部屋中が揺れ始めた。

幽磨「な、何だ!?」

轟音と共に、部屋が傾き、体が宙に浮いた。

幽磨「うわあああ!!」

トイレの部屋が90度傾き、幽磨はドアの上に伏せて倒れた。
便器が横を向き、タンクの水が床、いや、壁だった物の上に広がる。

幽磨「何が起きた!?」

自分は今、トイレのドアの上に倒れている。
今この部屋は、壁が床になって、床と天井が壁になっている。

この部屋から早く出よう。
幽磨は床のドアを押してみるが、何かに引っかかって開かない

幽磨「何故だ!何故開かない!」

この部屋から出られない。

幽磨「父上!母上!」

引っかかっている何かを強引に壊すようにドアを揺らす。

幽磨「樹菜!狗狸!」

どうやってもドアが開きそうに無い。
もう死ぬまでここから出られないのか。




幽磨「誰か!誰か余を出してくれ!!」

大声を出して気づいた。

狗狸「幽磨様!如何なさったのですか!」
幽磨「夢か・・・」

ここは車の中。さっきの光景は夢だったのだ。
夢であり、覆しようの無い事実。

狗狸「幽磨様、私は常に貴方の傍にいます。
   二度と、貴方を独りにはしません。」
幽磨「狗狸・・・」

怖い夢を見たときは、全てを狗狸に任せ、忘れてしまいたい。
余にはもう、狗狸しかいない。





14話へ


 
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オリジナル小説 | 00:39:32 | Trackback(0) | Comments(0)
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