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神夢月

Author:神夢月
ネチョ分なし、おむつ分濃いめ。多分おむつ系コミュから来た人でないと受け付けない内容かも

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ドーバの除霊士 17話
※オリジナル作品です。


 
風邪のときに見る夢のような、闇の中で何かの力に圧迫される感覚。
得体の知れない苦しみが続く。いつ終わるかも分からない。
終わることは望まない、苦しみをあるべき物として受け入れていた。

赤子の産声が部屋に響く。

婆「ふぉっふぉ、まさか双子とはのぅ」
男「礼*・・・よく頑張ったな」

婆「奥さんや、よぉく見てみぃ」
女「この子達が・・・私と**の子なのね」
婆「二人とも、男の子ぢゃぞい」
少女「・・・さん」

女「ねえ**・・・この子達の名前、どうしよっか?」
男「双子だとは思ってもいなかったからな。どうするか・・・」
婆「まだ時間はある。じっくり考えるとよい。
  ところで奥さんや、果物が余っとるんだが、いらんかの?」
少女「・・・こさん」

礼武「・・・?」

ここはどこだ?
近くで焚き火の音がする。

少女「みこさん!」
礼武「冬華・・・ちゃん?」

冬華、狗狸、焚き火、岩の壁・・・
思い出そう。確かバスが落ちて・・・

冬華「わふっ!」

俺は冬華ちゃんに抱きついていた。
目の前の小さな子が無事だったことを心から喜んだ。

冬華「みこさん、どうしたの?」
礼武「大丈夫か・・・怪我は無かったか?」
冬華「うん、ゆきのうえだったから、けがしてないよ」
礼武「良かった・・・」

どうして俺は、出会ったばかりの少女に強い思い入れがあるのだろう。
同情?
俺は記憶に残るほど親と一緒には居なかった。
そして冬華の両親はアレだ。
俺と礼智には、シュラインのみんながいたから寂しくなかった。
冬華は・・・?

俺は、冬華の支えになりたかったのかもしれない。


冬華「うう、ちょっといたいよ」

気づかない間に冬華を抱きしめる力が強まっていた。

礼武「っ!ごめん・・・」
冬華「でもぎゅってされてるとき、あったかかった」

狗狸「・・・目を覚ましたようですね」
礼武「なあ、一体どうなったんだ?」
狗狸「私達はバスから放り出されたようです。幸いなことに、雪の上に落ちたので皆怪我はありません」

そのあと洞窟の中に避難した・・・気絶した俺を担いで。・・・ん?
なんで俺、下半身おむつ一丁なの?

狗狸「ズボンならもうすぐ乾きますよ」
冬華「みこさん、おしっこしてた」

なんて時にやってしまったんだ・・・

礼武「と、冬華ちゃんはおしっこしてないか?」
冬華「うん、おむつふわふわだよ」
礼武「そっか・・・」

狗狸「ああっ!吹雪が止むのはまだかっ!」
礼武「幽磨の事が心配か?」
狗狸「幽磨様の傍に居なくては!吹雪早くぅ!」
礼武「・・・」
狗狸「くそっ!くそっ!吹雪炎上しろ!」
礼武「落ち着けよ」
狗狸「・・・はぁ・・・はぁ・・・わかってはいるのですが・・・」

- 30分経過 -

焚き火の火が消えてしまった。

冬華「さむいよ・・・」

冬華が震えている。

礼武「狗狸、火をつける道具は無いのか?」
狗狸「もう無いです」

冬華「たすけて、みこさん・・・」

冬華ちゃんを暖めなければ

冬華「わふっ!」
礼武「くっ付いてれば、寒くならない。今度は痛くしないから」
冬華「まださむいよ・・・」
礼武「俺にできるのは、これが限界なんだ」
冬華「ふしぎなちから、つかえないの?」

礼智だったら、結界術で寒さをしのぐだろう。
幽磨は、フォースを扱えるんだっけ?炎も出せるだろう。
俺は結界術もフォースも使えない。高い霊力もここでは無意味だ。

礼武「俺は、無力だ・・・」
冬華「なかないで、みこさん」

- 1時間経過 -

洞窟の外の吹雪はおさまったようだ。

狗狸「よし晴れた!さあ行きますよ!」
礼武「わっ!」

狗狸は礼武と冬華を抱えて雪原を走り出した。

冬華「はやぁい!」
狗狸「幽磨様幽磨様幽磨様幽磨様幽磨様」
礼武「何てスピードだ・・・しかも雪の上だぜ」
狗狸「贖罪贖罪贖罪贖罪贖罪贖罪」
礼武「食材?」
狗狸「うおーーーーーーーーーーーーっ!」
冬華「こんやはおさかな?」
礼武「って、熊が前に居るぞ!」

狗狸が走る方向に、テラレイドベアーが居た。
口元が真っ赤に染まっている。

狗狸「どりゃあ!」

狗狸は礼武と冬華を空中に放り投げた!

礼武「ひええっ!」
冬華「わーい!」

狗狸「邪魔だッ!」

狗狸は飛び蹴りでテラレイドベアーを吹っ飛ばした!

礼武「人間業じゃねぇ」

狗狸は落下する礼武と冬華をキャッチし、一直線に走り続ける。

礼武「建物が見えた!」

狗狸は棒立ちになり、足元の雪を使って減速した。
狗狸は建物の入り口前でぴったりと静止した。

狗狸「幽磨様っ!」

狗狸は二人を放し、ドアを勢いよく開けた。

*「なっ、何者だ!?」
狗狸「幽磨様っ!どこですか!」

狗狸は建物の中を走り回っている。

礼武「実は・・・」

礼武は建物の中の人に事情を説明した。
この建物はレスキュー隊の待機施設のようだ。

レスキュー隊「了解した。遭難者を探そう」


・・・つづく。


 
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オリジナル小説 | 23:08:58 | Trackback(0) | Comments(0)
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