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神夢月

Author:神夢月
ネチョ分なし、おむつ分濃いめ。多分おむつ系コミュから来た人でないと受け付けない内容かも

携帯向けに改装しました。

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ドーバの除霊士 18話
※オリジナル作品です。


 
僕は何かに抱かれていた。
よく分からないけど、とても心地の良いものだった。

隣に居る男性が口を開く。
「礼歌(らいか)・・・お前は、この子たちの側に居てやるべきじゃないのか?」
彼も僕と同じ大きさの赤ん坊を抱えているようだった。

僕を抱いている女性が彼の話に答える。
「里がああなったのは、全て私の所為です。私がけじめをつけなくてはなりません」

男「それがお前の選択なら、もう何も言わない」
女「本当は使命など投げ出してしまいたい、礼武、礼智と一緒にいたい・・・
  家族四人で、暮らしていきたい・・・けれど・・・」

僕の意識はそこで、夢から現実へ移った。





目を覚ますと、バスの中だった。
僕達の乗ったバスは崖から転落したんだった。

辺りを見渡し、状況を確認する。
車内には、運転手さん、幽磨くん、冬華ちゃんのお母さんが居た。
他の人は何処へいったのだろう?

バスの窓ガラスには大きなヒビの入ったものと、まるごと外れて吹き抜けになったものがあった。
後で運転手さんに聞いたけど、強化ガラスだったので割れずに済んだらしい。
ガラス片が刺さってなくてよかったよ。

運転手さんによると、レスキュー隊が動き出したのをバスのラジオで確認したそうだ。
バスは走れなくなってしまったが、ラジオは動作するらしい。

僕は助けが来ることに安心して、元の席に戻ることにした。
途中、幽磨くんが目をこすっているのを見かけた。目を覚ましたようだ。

幽磨「狗狸ぃ~、おむつ・・・」

幽磨は狗狸を呼ぶが、狗狸はバスの中にいない。
幽磨は寝ぼけたまま、狗狸を探し回るが、しばらくして異変に気づく。

幽磨「嘘であろう・・・こんな筈が・・・」

幽磨の顔が青ざめる。
傍から見ていた礼智も、幽磨の様子が危険だと気づき、宥めようと近づく。

幽磨「狗狸ッ!」

幽磨は突然バスの出口に向かって走り出した。

礼智「ちょっ、幽磨くん!?」

僕は急いで幽磨くんの後を追うことにした。





僕がバスの外に出ると、幽磨くんは前方の雪原にむけて右手をかざしていた。
すると幽磨くんの手のひらから炎が発生し、雪原を焼き払った。
炎のフォースだ。

雪原の雪は溶け、雪に足をとられることも無い。
幽磨くんは再び走り出した。

礼智「待ってよ幽磨くん!」

僕は走って追いかけようとする。

幽磨「朽ちろ」





ドゴォ





僕の近くで雷鳴が響いた。
すごい衝撃で僕はお尻から転んでしまった。
とても恐ろしい、直撃したら死んでいたに違い無い。
僕のお尻はじんわりと温かくなっていた。


僕にはもう、幽磨くんを追いかける気力は残っていなかった。
追いかけたって、雷のフォースで追い払われるに違いない。
僕はバスに戻り、助けを待つことにした。


冬華の母「あー小便臭いガキが戻ってきたわ。やっと落ち着けると思ったのに」

僕は彼女の言葉を無視し、運転手さんにバスに居ない乗客のことを尋ねた。

運転手「どうやら外れた窓からバスの外に放り出されたようです。
    雪が深く積もっているので、地面に激突したくらいでは死なないかと思います」

僕はそれを聞くと安心し、おしっこで濡れたズボンと下着を脱いで椅子に座る。
後ろからいやな声が聞こえた。

冬華の母「どうせ助かんないでしょ、バスの外に放り出されてりゃ。
     カレも冬華も死んでくれたほうが有難いわ。人生やり直せるもの」

ひどい親だ。

・・・ん?僕には親が居ない。
僕の親は何となく生きているような気がする。
でも僕達と一緒には居ない。
育児放棄?そんな筈は無い!
僕の両親があんな駄目人間と同じなわけ無い!

僕は両親のことは一切覚えてないけど、僕たちは愛されていたような気がする。

冬華の母「ま、カレが死んで冬華が生きてるのがベストかな。
     小さい女の子は、あの手の商売道具として価値があるみたいだし高く売れるわ」

礼智(前言撤回、駄目人間さんごめんなさい)





礼智「うう、寒い・・・」

濡れたズボンを乾かすため、下半身裸でいたが、冷え込みに耐えられなくなってきた。

床を見ると、新品の紙おむつが落ちていた。
礼智「冬華ちゃんのおむつかな?女の子用っぽいし」

何も無いよりはマシだろう。
礼智「おむつしとこっと」

紙おむつを椅子の上に敷いて、その上に寝っ転がる。
おむつを前に当てて、テープで止める。
一人で止めるとちゃんと当てれてるか不安だけど、おしっこするつもりじゃないから気にしない。

礼智「やっぱり幽磨くんが心配になってきた。探しに行こう」

僕はおむつの上から生乾きのズボンを穿き、結界術用の杖を持ってバスの外に出た。

杖で雪の上に印を描く。
すると、吹雪を防ぐ透明の壁が周囲にできあがった。

結界術で吹雪を防ぎながらしばらく歩くと、テラレイドベアーの死体が転がっていた。
雷に打たれた痕が残っていた。

礼智(幽磨くん、雷のフォースを僕に向けて打ったわけじゃ無かったんだ・・・)

むしろ、幽磨のおかげで命拾いしたともいえる。

礼智「ん?」

上空からヘリコプターの音が聞こえた。

礼智「レスキュー隊・・・?」

ヘリコプターは高度を下げて降りてくる。当たりのようだ。





レスキュー隊員「皆さん、無事ですか!」
運転手「ここに残ってる人達は大丈夫です、しかし、バスから放り出された人が・・・」
レスキュー隊員「私たちはその人達から連絡を受けて救助に来ました」
礼智「って事は、兄貴達は無事なのっ!?」
レスキュー隊員「きみは礼武君の弟かい?お兄ちゃんは無事だよ」
礼智「良かった・・・」









レスキュー隊員「真に残念ですが、遭難者の一人が遺体で発見されました」









礼智「・・・え?」
冬華の母「なんだ、バスを飛び出していったガキ、死んでんじゃん。バカジャネーノ」








幽磨くんが・・・死んだ?

いつも憎らしい言葉を吐いていた、あの子が?

彼は傲慢であって、そして脆い。



僕が追いかけていれば、幽磨くんは助かっただろうか?

いや、結果がどうなろうと、追いかけるべきだったのだ。

兄貴ならば、決して怯まずに追いかけていただろう。

たとえ自分が犠牲になったとしても・・・

僕は・・・






























レスキュー隊員「遺体は子供ではありません。申し上げにくいのですが、あなたの夫です。
        テラレイドベアーに内臓を食いちぎられていました」
冬華の母「え、マジで!?」
レスキュー隊員「・・・なぜ嬉しそうなのですか?」

礼智「あのっ、ここに来る途中に男の子を見ませんでしたか?」
レスキュー隊員「別の部隊から雪原に倒れている子供を保護したとの連絡があった」
礼智「その子は、無事ですか・・・?」
レスキュー隊員「命に別状はないようだが、クラウン王国の病院で様子を見るそうだ」
礼智「ほっ・・・」


後にレスキュー隊員に聞いたが、冬華ちゃんの父親を除き、バスに乗っていた人は全員助かったようだ。
僕たちはクラウン王国の病院で合流することとなった。


合流後に判明したどうでもいいこと
何故か兄貴も、僕と同じく冬華ちゃんのおむつを付けていた。
そして、僕と同じく病院へ向かう途中、おむつにおしっこしたみたいだった。





- 20:00/クラウン王国トリニティ病院前 -

礼武「・・・」
礼智「・・・」
狗狸「・・・」

冬華「・・・」
冬華の母「冬華・・・無事でよかった・・・。お母さん、心配したんだから・・・。一緒に、帰ろ?」
冬華「おかーさん、らんぼーだからきらい」
冬華の母「ごめんね、お母さん、冬華のためを思って厳しくしてたんだけど、やりすぎだったわ。
     これからは毎日おいしいものを食べさせてあげるし、欲しいものは何でも買ってあげる。
     もう殴ったり蹴ったりしないし、顔にうんちおむつ押し付けたり、
     裸でベランダに放り出したりもしない。
     今まで乱暴してきたこと、本当に後悔しているわ。
     私は冬華が大好き、これから一緒に楽しく暮らしたい。
     こんなひどい母親だけど、許してくれるかしら?」

礼武「今更何をいってるんだ?このオバハンは?」

冬華の母「信じてもらえなくたって仕方が無い。だけど冬華と一からやり直したい・・・」
冬華「おかーさん、ないてるの?」

礼智(冬華ちゃんを騙すなんて・・・このままじゃいけない、今度こそ僕が助けるんだ!)

礼智「駄目だよ冬華ちゃん!その人に付いて行ったら、売られちゃうよ!」
礼武「なんだって!?」
冬華「うられちゃう・・・?どゆこと?」
礼智「その人は冬華ちゃんと一緒に過ごしたいだなんてこれっぽっちも思ってないんだよ!」

冬華の母「お母さん、本当に反省してるのよ・・・。あのガキは誘拐犯よ。
     誘拐犯ほど、甘い言葉で誘惑してくるの。
     私は実の肉親だから、信用していいのよ」

冬華「みこさん、わるいひとじゃないもん!
   いっつもやくそくやぶるおかーさんのいうことなんて、きかないもん。
   みこさんにならゆーかいされても、とうかしあわせだもん」

冬華の母「ダメよ冬華!しっかりと私を見て!」

冬華「おかーさんは、しっかりととうかをみてくれたこと、ある?」

冬華の母「ぐ・・・、このクソガキャー!」

冬華の母は全力で冬華を蹴り飛ばそうとした。
しかし、その蹴りは冬華には届かなかった。

冬華の母「何で見えない壁が?」

礼武「結界術か!でかした礼智!」
礼智「へへん」

冬華の母「ぐぬぬ・・・」

トントン(冬華の母は肩を叩かれた)

冬華の母「なによ!今・・・」




                    ,ィ⊃  , -- 、
          ,r─-、      ,. ' /   ,/     }     ち
          {     ヽ  / ∠ 、___/    |
   署     ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,'      ょ
           ヽ  ヾ、  ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
   ま        \  l  トこ,!   {`-'}  Y        っ
             ヽj   'ー'' ⊆) '⌒`  !
   で    , 、      l     ヘ‐--‐ケ   }        と
        ヽ ヽ.  _ .ヽ.     ゙<‐y′   /
   来     }  >'´.-!、 ゝ、_  ~  ___,ノ
         |    -!   \` ー一'´丿 \
   い    ノ    ,二!\   \___/   /`丶、
        /\  /    \   /~ト、   /    l \





- 20:30/クラウン王国トリニティ病院 病室 -

狗狸「びゅうぅぅまさまあぁぁ!!」
幽磨「狗狸・・・会いたかった・・・あぁぁ!!」

幽磨と狗狸はお互いに泣きながら抱き合っている。

礼武「感動の再会ってやつか」
冬華「めでたしめでたしだね」

意志によると、幽磨は三日ほどで退院できるらしい。
ただし夏休み中は安静にしているという条件付きで。


礼智「あの・・・幽磨くん?」
幽磨「臆病な貧乏人が余に何か?」


礼智「ありがと」


幽磨「・・・レスキュー隊員から聞いたが、貴様は余を心配していたようだな。
   あれは余の判断だ。貴様が心配する理由にはなるまい。
   他人の心配をする前に、そのチキンハートを何とかしたら如何だ?」
礼智「何だよその態度!人がせっかく心配してあげてたのにっ!」

礼武「お前ら・・・おもしろいな」
冬華「ゆーまさまと、らいちにぃ、なかよくない?」
礼武「いや、結構仲いいんじゃね?喧嘩するほど仲がいいって言うし」
冬華「じゃー、とうかのおとーさんだったひとと、おかーさんだったひとは、
   まいにちけんかしてたけど、なかよし?」
礼武「それはないな」


冬華「らいむにぃ、とうかね、おしっこいっぱいしたの」
礼武「そっか、じゃあおむつ換えに行くか」

病室のドアを開けたときに聞こえた声を、僕は聞き逃さなかった。

「茄亜子さん、これライカさんの病室へ運んでください」

礼智「ライカ・・・礼歌・・・はっ!」
礼武「どうしたんだ、礼智?」

礼智「僕達の母さん、この病院内に居るかもしれない!」


・・・つづく。


 
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オリジナル小説 | 10:47:40 | Trackback(0) | Comments(0)
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